
建築業界のせがれとして育った私が、なぜパソコンに興味を持ったのか。今でも甚だ不可解に思うことがあります。
20代の頃はまだパソコンの「パ」の字もないような時代でしたので、そのきっかけは以前に書いた友人のゲーム機だけではなかったように思います。もしかしたら、新しいことへ挑戦するパイオニア精神や旺盛な好奇心があったからかもしれません。当時は、よく分からないものに取り憑かれたように夢中になる日々が多かった気がします。その証拠に、今もアフィリエイトというものに取り憑かれ、試行錯誤の毎日です。
私のパソコン人生には、オカノマシナリー株式会社の岡野社長という恩人がいます。岡野さんがいなければ、私のパソコン人生はなかったと言っても過言ではありません。当時、岡野さんには様々な資料やパソコン(当時はマイコンと呼ばれていました)を見せていただき、未来の夢を語り合ったものです。NEC、日立、富士通、オービックといった企業を紹介していただいたこともありました。
当時は、マイクロソフトは今ほどの大企業ではなく、むしろアスキーの西和彦社長のほうが有名でした。アスキーといえば『月刊アスキー』です。毎月楽しみに買いに行くと、いつも書店のスポーツコーナーにあるスキー雑誌と一緒に置かれていたことを思い出します。あの頃のパソコン雑誌は『月刊マイコン』『月刊I/O』、そして『アスキー』の三誌くらいしかなく、それらを貪るように読みふけっていた時代でした。
しかし、あれほど有名だったアスキー社も一度は倒産の憂き目に遭い、「日本のビル・ゲイツ」と目された西さんも表舞台から去り、IT業界は下剋上の時代へと突入していったのです。
























