
禁じられた遊び」の真実!作者不詳は嘘だった?謎多き名曲の本当の作曲者
謎多き名曲の本当の作曲者対談
ギターを習う多くの人が一度は憧れる名曲、「禁じられた遊び」。その哀愁漂う美しいメロディは、ルネ・クレマン監督の同名の映画(1952年)でギタリストのナルシソ・イエペスが演奏したことで、世界中の人々を魅了しました。
この曲は、長らく「作者不詳のスペイン民謡」として語り継がれてきましたが、近年その定説を覆す有力な説が浮上しています。今回は、この謎に包まれた名曲の真の作曲者に迫ります。
長く信じられてきた「作者不詳」のスペイン民謡説
なぜこの曲は「作者不詳」とされてきたのでしょうか。それは、イエペスが映画で使用する以前から、スペイン国内でメロディが口伝えのように広まっていたこと、そして決定的な原典が見つかっていなかったことが大きな理由です。イエペス自身も、当初は民謡を自身で編曲したと説明していました。このミステリアスな背景もまた、この曲の魅力の一つとなっていたのかもしれません。
突如現れた「本当の作曲者」
しかし、この定説に一石を投じる存在が明らかになります。それが、19世紀前半に活躍したスペインのギタリスト、アントニオ・ルビーラです。
ご提供いただいた情報によると、ルビーラは「禁じられた遊び」の原曲となる「エチュード(練習曲)」を1820年代に作曲し、弟子たちのために与えていたとされています。
その説を裏付ける決定的な証拠が、1913年に出版された楽譜です。そこには、この曲が「ルビーラのエチュード」として明確に記されていました。
では、なぜルビーラの名前は歴史の影に隠れてしまったのでしょうか。一説には、1929年の世界恐慌をきっかけにギターを嗜む人々が激減し、それに伴ってこの美しい練習曲も人々の記憶から忘れ去られてしまったためと言われています。
その後、メロディだけが「作者知らずの民謡」として生き残り、やがてイエペスの手によって世界的な名曲として蘇った、というわけです。
ついに動いた音楽業界
このルビーラ説の信憑性は非常に高く、日本の権威あるギター専門誌「現代ギター」も、2012年に「作者不詳のスペイン民謡ではなく、アントニオ・ルビーラ作として明記する」という旨の訂正記事を掲載しました。
これは、長年の謎に一つの結論が出た、音楽史における大きな出来事と言えるでしょう。
まとめ
多くの人に愛され続ける「禁じられた遊び」。その背景には、一人のギタリストが弟子たちのために作った練習曲が、時代の波に飲まれて作者の名を失い、やがて映画音楽として奇跡的な復活を遂げるという壮大な物語が隠されていました。
次にこの曲を聴くときは、ぜひ不遇の天才ギタリスト、アントニオ・ルビーラに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。きっと、メロディがまた違った深みをもって心に響いてくるはずです。

しかし1929年の恐慌によりギター人口は激減してこの 曲も忘れ去られ、イエペス氏の
映画が放映されるまで知る人は少なくなっていた。
2012年には現代ギター社からも作者不詳のスペイン民謡ではなくロマンスはアントニオ、ルビーラ作と
明記するとの詫び状を書いています。
とういことで禁じられた遊びの作曲はルビーラ作が本命のようです。


